県総体団体組手決勝。それは過去どの代も乗り越えなければならない修羅場だ。歴代のOB達もギリギリの試合をくり返し、勝利を重ねてきた。時には悔し涙を飲んだ代もあった。そうした想いも背負っての戦いであった。
男女とも18回目の県制覇を賭けて決戦が始まった。まずは女子団体組手。 女子チームの対戦相手は新人戦で敗退しているライバル校常葉菊川高校と対戦。絶対気を抜けない相手だ。全国選抜大会優勝の女子チームはここで過去にないプレッシャーにおそわれていた。ライバル校同士の意地のぶつかり合いは最後まで双方一歩も引かない大接戦となった。
先鋒 抜井菜美(1年)は元気いっぱいの組手で勝負したが、相手の経験が上回り、9対4で常葉菊川がまず1勝。
続く次鋒 藁科絵梨花(3年)は、前半取って取られてのシーソーゲームを展開したが、後半意地を見せ突き放し6対3で勝利。1対1のイーブンに戻した。
続く中堅 豊泉諒子(3年)は後半中段突きが効果的に決まり、粘りの試合展開で6対3で副将戦に繋げた。
副将戦は主将の金子悠里(3年)が登場。終始安定した試合運びで7対1で勝利し、優勝を決めた。
大将 横山(3年)は9対1で相手のポイントゲッターに破れ、最終スコア3対2の接戦をものにした。次鋒中堅副将の選手が粘ったが本当に厳しい紙一重の勝負でした。
続く男子団体組手決勝も相手は常葉菊川高校。気合いを入れ今まで支えてくれた方々の為に全ての力を出すだけ。
先鋒 全国選抜大会3位の高塚啓介(3年)がするどい手技を武器に中段、上段を使い分け、安定した試合運びで8対5で勝利した。
次鋒 田坂(1年)は序盤から相手選手とポイントの取り合いになり、時間終了間際に相手を詰めて前で放った中段突きが見事決まり、同点で引き分けに。
続く中堅戦。主将の佐合(3年)が相手のポイントゲッターに対し、スピードを生かした突き技や蹴り技が面白いように決まり8対1で勝利した。
副将戦は村上が体格を生かしたスタイルで6対1で勝利し、この時点で優勝を決めた。
大将武藤も倒し技からの突きで一本を奪うなどして10対4と勝利した。これにより男子チームは最終スコア4対0でインターハイを決めた。
選手達の精神力の強さ、土壇場での粘りがあり、選手達の成長が伺える試合だったと思います。また、レギュラーとして出場した選手だけでなく、それ以外の部員がそれぞれ役割を果たしてくれたのも勝因の一つだと思いました。
団体組手で5年連続男女優勝した御殿場西は続く東海高校総体、全国高校総体に挑みます。応援して下さった方々本当に有り難うございました。ここで出た課題を修正して更に進化し次の目標に向かって部員全員で進んで行きます。