全国制覇を成し遂げた翌日に新聞に掲載された内容をご紹介します。 〈静岡新聞〉平成25年8月10日(土)
御西(女子)学校対抗も頂点
【 気持ち一つ春の雪辱 女子団体Vの御西 】
空手女子団体の御殿場西が16年ぶり2度目の栄冠を手にした。細矢監督は『部員全員の気持ちが結集した優勝』と喜んだ。 準決勝の大阪学芸(大阪)を3-0で下して迎えた決勝。強豪の帝京(東京)を相手に1勝1敗2分けで大将戦となった。ポイントの合計では負けていたため、引き分けでは相手が優勝だった。勝たなければいけない状況で宮澤主将が4-2。悲願を達成した。 3月の全国選抜大会は準優勝。あと一歩で全国制覇を逃した。 雪辱を誓った選手は、練習だけでなく生活態度から見直した。『選手は甘えずにやってきた。春よりも大きく進歩した』と細矢監督。『日本一』を目標に掲げた部員40人の努力が実った。
空手女子団体御殿場西16年ぶりV
【 一致団結の勝利 】
空手女子団体(組手)を16年ぶりに制した御殿場西。決勝は今大会2度目の大将戦にもつれ込んだが、宮澤瑠伊主将(3年)が『後ろにいる仲間と全員で戦っている気持ちで全力で打ち込んだ』と力を尽くし、ポイントのリードを保った。 細矢真人監督は「試合前に『きっと大将戦までもつれ込む。みんなが大将までしっかりつなぎ、大将は悔いのない試合をしろ』と言っていた。選手達は本当によくやってくれた。」とねぎらった。
【 御西団体組手 涙の16年ぶり女王 】
名門・帝京に宮澤大将戦制した!!
女子団体で御殿場西が悲願の全国優勝を成し遂げた。16年ぶり2度目となる快挙に、宮澤瑠伊主将(3年)は『ずっと思い描いてきたものだった。みんなで抱き合って喜びました』とその瞬間を振り返った。 決勝の相手・帝京(東京)は空手界のスター選手がそろう名門。試合は1勝1敗2分けで大将戦までもつれ込んだ。大将の宮澤は『みんながつなげてくれたので、ここで決めよう』と突きで4ポイントを先取。2ポイントを返されたが、最後まで守り抜いた。 東海総体で勝利を収めたものの、ふがいない内容に『全国優勝するまでは流せない』と決めていた涙。試合後は全員の目からあふれるようにこぼれ落ちた。 細矢真人監督も就任以来の快挙に『試合にでていない選手も含めて、一人一人の最後まで諦めない強い気持ちがコートに結集した』と感謝していた。